雑誌編集者を目指して、上京。
トラの穴で編集プロダクション生活をスタートさせたばかりの「のんちゃん」(23歳女子)に贈る
編プロ・トラの穴的 おこごと、仕事のコツ、ラクの仕方と、社会人的たしなみと。
順不同でまいります。
つまみ読み、どうぞ。
誌面の作り方がわかるようになって
企画もハズさず作れるようになって
校正だってしっかりできるようになって
いろんなことがどんどんできるようになるなかで
お金のことをマスターすることが、編集者の覚えるべき仕事のフィナーレなんじゃないかと思います。
これができるようになると巣立ちは早い……かな。
編集の仕事を進めていくときに避けて通れないのが予算のこと。
つまり編集経費です。
いついかなる時も、予算ありき。編集経費の中で作っていかなきゃなりません。
潤沢に予算があるときは、予算に合わせて、どーんと。
ないときはそれなりに。
といっても、「お金がないときは頭を使え」とは昔から言われることです。
編集経費の手始めに、ページ単価のことからお話ししましょう。
1ページをいくらでつくるかを「ページ単価」と言います。
デザイン、DTP、撮影、イラスト、スタイリング、ヘアメイク、
モデル、ライティング、謝礼、校正、編集、経費……全部あわせて、
1ページあたりいくらの制作費でつくるのか。
モデル撮影を行うグラビアページなら、ページ単価が10万円以上のこともあるし
スタッフが全部内作して、費用が発生するのはDTPの流し込み分くらいだけ
(流し込みもスタッフがやることもあるかもしれませんね)。
「ページ単価は5000円」みたいなページもあります(お便りページやコンテンツがこれに近い)。
雑誌1冊の場合だと、お金をかける企画、かけない企画があります。
※A4判型の平均的な単価が出せればいいですが、
版元(というか媒体かな)によって大きく違い、一概には言えません。
編集ページは、タイアップページ(広告ページ扱い)に比べて制作費は安いですが、
編集者の気持ちを存分に反映させられるのが魅力です。
雑誌ではなくムックの場合なら、ページ単価は立てず、グロス価格の提示が多いです。
「1冊200ページを500万円でやってちょうだい」みたいなほうが、発注する側も楽ですよね。
「よっしゃ、予算内でつくるぞー!」と、「500万予算だから490万円♪」なんて計算をしていたら
編プロは倒産です(もちろんフリーランスも)!
定常経費をみておかなくてはいけません。
くれぐれもお気を付けて。
※気分で進めているので「2」にすんなりとはいきそうにありません。
ごめんなさい~。
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