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雑誌編集者を目指して、上京。
トラの穴で編集プロダクション生活をスタートさせたばかりの「のんちゃん」(23歳女子)に贈る
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WEB検索と「宛名のない善意」

2016年1月31日 (日)

Yahoo!ニュース」の

「年収240万円で子育てをしながら普通に暮らす方法。」(中嶋よしふみさん)という記事で

 http://bylines.news.yahoo.co.jp/nakajimayoshifumi/20160114-00053396/

「宛名のない善意」という言葉に触れた。このブログが紹介されていた。

http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51018376.html

 

一日に何度WEB検索をかけるだろう。

そのたびごとに有用な知識を得ることができて、

初めてにもかかわらず金魚をちゃんと育てることができたり、

購入してみたら想像以上にデリケートだった植物の主張に対応することができたり、

冷蔵庫の残り物でささっとできる朝晩のメニューを考えられたり、

苦手なPC操作をフォローしてもらったり、スマホの不具合を救ってもらったり、

企画をつくるときの広がりを助けてもらったり、枚挙にいとまがない。

 

……、たとえば今「枚挙にいとまがない」を使ったところで

素の私は、「たとえを挙げてみれば枚挙にいとまがない」と書こうとして

「ん? 頭痛になっている気がする」と不安のアンテナが立ち

即座に「枚挙にいとまがない」を検索する。

weblio

【数え上げるときりが無い、数えられないほど沢山ある、などの意味の表現。「枚挙」は「数え上げる」という意味。】という情報を入手する。

すると、

「仕事で企画をつくるときの広がりを助けてもらったり、数え上げればきりがない。」

のほうがしっくりくるな、なんていうことになる。

 

仕事で企画をつくるときの広がりを助けてもらったり、数え上げればきりがない。

うん、落ちついた気がする。



話を元に戻すと、

とにかくそんな企画立案・展開のサポートをWEBにしてもらうこともあれば

漢字の筆記や読みや英語の綴りの確認、自分の知識のデータ的裏付けをしてもらうこともある。

電話で話す傍らで、話の内容の裏をPCでサクサクとっちゃえるのもすごく便利だ。

こういうことを30年前にやろうとしたら、結構時間がかかったものだ。

機械オンチの私が今、普通にPC操作できるのも、WEB検索のおかげ。

 

WEBで情報をいただくときに

世界は(少なくとも私が触れるWEBの世界は)、なんと善意で満ちあふれているものなのか

と思う。豊かさを感じることができる。

個人の利益とはほぼ関係なしに

惜しげもなく知識と経験を公開してくださる方には頭が下がる。

「知らない」相手(検索でたどり着いたユーザー)に対して、非難もなく、

わざと誤った情報を流して困らせるようなこともなく、

有用情報を公開してくださってありがたいなーと思う。

まさに「宛名のない善意」に助けていただいているわけだ。

 

最近の私は、自分の直面した解決すべき問題については、まずWEBからヒントをもらう。

今の自分の困った状態を入力して、スペースを入れて「改善」と入力検索すると

なんらかのヒントが出てくる。


 「金魚 沈む 改善」

「右足 しびれ 原因」

「桜 鉢植え 冬の手入れ」

「品川 桜 寺社 画像」  写真を見たいときは「画像」を入れる

「ワード データ消去 復元」

「アウトルック2007 iPhone 同期」

「お金をかけない 英語力アップ」

◎○○◎ 著作権」 

 

と、まあ、こんな感じ。

冷蔵庫の中の余り物をスペースを入れて入力し、スペースを入れて「簡単レシピ」で

私にもできそうなレシピがあらわれる。

カメラやコピー機の説明書が欲しいときも、WEBで検索すれば簡単に入手できる。

 

もしも出てこないときは、自分の入力の仕方が甘いと認識をあらためる。

近い言葉で入れ直してみるとほぼ必ずと言っていいほど、欲しい情報にヒットする。

 

そんなことからも、その、現在の自分の窮している問題について(健康状態や経済状態、PCの不具合、イベントごとで困っている時など、ざっくりオールマイティに)

窮している人は決してひとりではなく

少なくない人とが自分と同じことがらについて窮した経験を持っていることがわかる。

常に、そのことに対するなんらかの情報を得られるのがWEBの世界だ。

それらは「宛名のない善意」で成り立っているといってもいい。

宛名のない善意は、すべて、探した自分が享受することができる知の宝物だ。

 

もっとも、まったく異なる面も持つのもWEB特性だ。

アプローチのしかたひとつで「宛名のない悪意」に触れることもできるはずだから。

WEBを通じて攻撃された、傷を受けたと感じる人だっていらっしゃるかもしれない。

どこを見て、どう使うかによって、毒にも薬にもなる。

……って、なにかに似ているよなぁ。

すぐれた道具ってみなそうなのかもしれない。

 

 

しばらく続く大デジタル時代、編集者は検索上手になるのが仕事の早道。

企画にも校正にも執筆にも、大いに役立ててください。

検索しながら、検索そのものを洗練させていくことを頭の隅に置くといいと思います。

恩恵にあずかりたおしている自分も

「宛名のない善意」を差し出せるものでありたい、と、思いつつ……

 

【ご注意】

くれぐれも、コピペでそのまま情報を流用するなんていうことはしないように。

とくに仕事で使ったり、SNSで情報を共有する場合には、

 情報の信用性を確かめたり、情報元を確認したり、

 二重三重に調べて情報そのものの精度を高めること。

 情報に振り回されてはいけません。

 

 

 

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