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雑誌編集者を目指して、上京。
トラの穴で編集プロダクション生活をスタートさせたばかりの「のんちゃん」(23歳女子)に贈る
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待つのが仕事 悠々と急ぐ

2015年2月 4日 (水)

編集者は「待つのが仕事」とよく言います。

クリエーターがアップするのを待つことが多いからです。

 

10日(月)の夕方にデザインアップということになると

その上がりを待って、ライターに回したり、DTPの段取りをしたり、

デスクのスケジュールを調整したり、やらなければいけないことがいろいろあります。

 

ルーチンワークを待つのとは別に

初校時に大幅な訂正が入り、DTPだけでは対処しきれなくなって

もう一度デザイナーに戻してリデザイン、上がりを待つ、みたいなこともあります。

定期刊行物で進行がずらせないものは、

そのリデザインが入ると大幅に時間を食うことになりますから、

とにかく巻いていかなければいけません。

 

しかし、デザイナーにしてもリデザインは予定外の仕事です。

あちらにはあちらの仕事がいっぱいいっぱいなわけで(人気者のデザイナーならそうなります)

そこにねじ込んでもらうわけです。ちょっとしたせめぎあいだと思います。

 

急いではほしいけど、決して急がせちゃだめ。

だって、急いてはことをし損じると昔からよく言います。

修正が大きければ大きいほど、ぎりぎりまで粘って、いいものをひねり出していただかなくてはいけません(←デザイナーに)。

あえて、こちらは悠々と構えてみたりするわけです(内心、十分焦っていたとしても)。

 

先日、腕利きのエディトリアルデザイナーと飲んでいたら、スケジュールの話になりました。

「ああいうとき、焦らないの?」と聞いたら、彼が言った言葉。

「待たせておけばいいんです。それで焦っちゃだめだ。こっちはいいものをつくるのが仕事。それを忘れちゃいけない」

 

しびれました。かっこよろしいわぁ。

 

もちろん彼は、必ず締め切りは守る人ですが、言ったギリギリまで粘るタイプです。

たとえば大きな直しが入って、翌日出しが締め切りになった場合、

もしも前の晩リデザインができあがったとしても、かならず翌日出してきます。

ひと晩寝かせて、翌朝もう一回見てくれている。そのひと手間をかける人。

そんな安心感があります(自分もそういう者でありたいです)。

 

もう20年近く前、大阪の天五にあるこの道50年のたこ焼き屋さん

「うまい屋」の大将が
似たようなことをおっしゃっていました。

「たくさん行列ができて、お客さんがぎょうさん待ってはるやろ。

そんなときこそゆったり構えて、きちんと仕事して、ええもんつくらなあかん。

お客を待たせてるからって焦ったら一巻の終わりやで」

あの言葉を忘れません。

 

「悠々と急ぐ」っていいよなぁ。

 

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