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雑誌編集者を目指して、上京。
トラの穴で編集プロダクション生活をスタートさせたばかりの「のんちゃん」(23歳女子)に贈る
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サムネールの大きさは?

2009年4月10日 (金)

版元やデザイナーによって、呼び方もまちまち。
ページのデザインをあげてもらうために、デザイナーにビジュアル素材とともに渡す
デザイン的な指示書のことを、「ラフ」だとか「サムネール」といいます。

ラフは、ラフスケッチの略。
サムネールは、親指の爪という意味で、小さく簡単に書くラフスケッチの意味。
本来は、ラフのほうがサムネールよりも精密度は高いようです。
たとえば、デザイナーさんが見本にあげてくれるものを「デザインラフ」とはいうけれど、
「デザインサムネール」とはいいません。
編集者がデザイナーに渡す指示書は、おおまかという意味で、「サムネール(サムネ)」といって構わないでしょう。

編集者によって、またデザイナーによって、喜ばれるサムネールもまちまちです。
デザイン入れのときに大切なのは、編集側がどんなイメージの誌面をつくりたいかを
的確にデザイナーへ伝えること。
写真を大きく使うのか、小さく使いたいのか、
文字量はどのくらい欲しいのか、
すっきり見せたいか、ごちゃごちゃした楽しいものにしたいのか、
白場の取り方のイメージがあるのか、ないのか。クールがいいか、甘くしたいか。
どことどこの文字の種類・大きさを揃えるのか。
それをサムネールにして、写真素材と一緒に、デザイナーへ渡すわけです。

正しく伝えるために、サムネールにはまず、必要な写真がわかるように紙面に写真枠を入れます。
渡す写真とサムネールに、わかりやすいよう合番を入れます。
文字のスペースを、横書きなら「Z」で入れます。
「Z」。アルファベットじゃないですよ。
文字の流れを示します。上から下→右から左の「N」線なら縦書き、
左から右→上から下なら「Z」線。
たまに間違っている人、いますね。恥ずかしいので覚えましょう。
同じ大きさ(文字級数)・書体のものなら、同じ色のマーカーでサムネールに印をつけておきます。
このとき、ページのタイトルや必要な小見出しは、一緒に添えて渡すこと。
そのネームの内容をデザイナーに伝えることで、デザインイメージが広がるのです。
あと、物件によって変わるデータ関連も、デザイン入れのときに揃えておくべきです。
最低でも、マックスとミニマム、平均的な文字量を伝えましょう。



で、問題のサムネールの大きさです。
要は、相手(デザイナー)に、編集意図を伝えられたらいいのです。
それさえできていれば、実は大きさは大して関係ないのですが、
駆け出しの人、画角のセンスに自信がない人には、ぜひ原寸でサムネールを描くことをおすすめします。
誌面と同じ大きさの方眼のついた紙などに、写真スペース・文字スペース……ととっていくのが、間違いが少ないからです。
「こんなに入るわけないやろ!」とか
「スカってて、成立しないだろ!」みたいな、基本的な構造ミスは防げます。
ちなみに編集暦20年のわたしは、いまだに、原寸ラフを描きます。
……画角センスに自信がないからです。
A4の誌面を作るのに、頭のなかでA5に変換して作るのは、二次元の計算に弱いわたしは非常に効率が悪い。
原寸なら迷わず、この幅でだいたい200文字、と、わかるわけです。
いざ困ったら、誌面を見て、文字数をカウントすればよろしい。

その昔、原寸のわかりやすいラフに対して、「デザイナーが仕事をしなくなるからだめ」と言う方がいて、
それを聞いたときには言語道断で怒りを覚えました。
デザイナーを見下しちゃあいけませんよ。
きちんと入る・成立するサムネールを渡して、そこで初めてデザイナーの旅は始まるのです。
話を聞けば、「デザイナーが仕事しなくなる」と言った方は、
サムネールどおりにしかデザインが上がらないデザイナーさんと仕事をしていたそうです。

でも、緻密なサムネールを見ると「やりにくい」とおっしゃるデザイナーさんがいるのもまた事実。
……サムネールだもの、定規なんて使わなくていいと、わたしは思います。
わたしはフリーハンドで、4Bくらいの鉛筆またはシャープペンで、のびのび線を描きます。
どのくらいのびのびしているかというと……
たまにタクシーの中で、ぎゃ~~っと描いているくらい、のびのびしています(^_^;)
『赤いろうそくと人魚』の人魚が、最後のろうそくを赤く塗りつぶしちゃったような慌ただしさです。
……わかるかな?

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