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雑誌編集者を目指して、上京。
トラの穴で編集プロダクション生活をスタートさせたばかりの「のんちゃん」(23歳女子)に贈る
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編集者的・グラビア撮影マニュアル

2008年4月 5日 (土)

グラビア撮影とか、大がかりな物撮とか、常日頃からさまざまな撮影が発生します。
今回はこのときの心構えについて。
グラビア撮影を例にとります。
企画を練って、ドレスのグラビア撮影するぞ と決めたところで以下がスタート……
★印は編集者本人が考えるべきこと。それ以外はアシスタントがすべきこと。


1 ★スタッフのディレクション
必要なスタッフは、カメラマン、スタイリスト、ヘアメイク、モデル。
スタイリストは企画(編集)とくっついていることもあるので、先に決まることが多い。
それ以外に、まず決定すべきはカメラマン。
決定したら、カメラマンに、ヘアメイクやモデルの相談を。やりたい相手、やりやすい相手がいるはずです。
どのスタッフも、発注時に、ギャランティをあらかじめ伝えること。
これは原稿やイラストの発注でも同じこと。先に金額をフィックスさせておくのが肝要。
※ 撮影はチームワークですから、スタッフの相性第一。これがコケると、いちばんしんどいのが編集者です。
※ じつは日本には古来、原稿発注時に原稿料をしらせないという慣例がありました。
無粋だからです(文士の時代のこと)。現代は先にお知らせするほうが喜ばれます。

2 1週間前にお昼ご飯の手配
撮影現場では、スタッフがおいしいものを食べられるように、
お腹をへらすことがないように、十二分に気を遣うこと。腹が減ると人はカリカリするもの。
おいしいものがあれば和みます。円滑な撮影のために、食事には細心の気遣いを。
お昼は現場で食べられるものがあればそれもよし、
ロケ弁になる場合は、1週間前に予約を(種類は3種類くらいを用意。当日スタッフが好みを選べるように)。場合によっては、朝ご飯の予約も(もちろん、メニューは変えること!)


※初めてのスタッフの場合、マネージャーに好みを聞いておくのも手


※ 現場の控え室に必要なもの(テーブル卓数・椅子の数・鏡・作業台など)は、1週間前を目安に、会場の担当者に確認を。

3 ★最低3日前までには、スタッフに本番撮影の詳細を紙にして伝える
日時/場所/集合場所と時間/現地の担当者/緊急連絡先/雨天の場合の対策
撮影スケジュール(降板表含む)
をまとめて書面にし、FAX.またはメール。

・ロケの場合は天気予報のチェックを怠りなく。雨天時の対策は完璧に。

4 現地への搬入物(直送品)は、撮影前日の午前中必着で指示。
かならず前日のうちに商品確認に行き、過不足内かどうかを確認。
不足や間違いを発見したら、その場でショップに連絡。対策を講じる。

5 前々日
撮影商品発送元に確認の電話。

6 前日

★①前日はスタッフと会場側に電話で最終確認。「あした、よろしくお願いします!」
   モデルは、モデル事務所に緊急連絡先を確認しておくこと。
  ②持ち物を点検、準備する
   編集作業用品:降板表(携帯しやすいようボードに添付)、筆記用具、セロハンテープ、パーマセル、

   ラフ用紙、カッター、はさみ、扇子(モデルをあおぐために)
   ※これらは撮影時、常時携帯できるようにする


   撮影雑品:▲はスタジオ撮影時には不要(スタジオにあるかどうかを事前確認)

   ・ お菓子…これ、最重要。目玉になる(話題性のある)おいしいお菓子をかならず用意。

    「目玉」はコンビニ品不可。百貨店または専門店で購入。そのほか、甘いもの・からいもの・アメを準備。

    小分けになっているものが使いやすい。
   ▲紙コップ…人数分の倍数は最低持参(パスタケースに入れるとつぶれず便利)
   ・紙皿…お菓子や朝食をわけるのに使う
   ・ストロー…メイクをあげたモデルが飲むときに必要
   ・ペティナイフ&ミニまな板…朝食のパンを切り分けるなど。あると絶対重宝
   ▲ドリップ式コーヒー(インスタント)・砂糖・ミルク・混ぜるもの
    そのほかティーパック式の紅茶・ハーブティー・日本茶など
    そろいがよければ喜ばれます。スタッフの好みに合わせて
   ・ お湯…会場側に準備の方法を聞いておく(飲み物用)。
   ・朝一はおいしいコーヒーを準備できればベスト
   ・飲み物…昼食を見越して準備する。お茶・水を中心に。10人だと2リットルで2~3本。夏場はさらに必要。
   ・カイロ…必携品。夏でも必ず用意する(夏場は薬局で購入可能)。冬は多めに。人数の倍以上は用意。
   ・ゴミ袋最低2枚…最低でも、燃えるもの・燃えないものの分別ができるように。当日は分別管理まで編集が完璧に行います。不十分だと会場に受け取ってもらえないことも。また、ゴミは持ち帰りを原則に。
   ・油性マジック…紙コップへの名前書き・ゴミの分別の明記など 
   ・ボールペン…宅配便の伝票書きな)
   ・ガムテープ…あらゆるシーンに必要
   ・ぞうきん3枚くらい…雨天時などに雨をぬぐう。撮影時に床の汚れを拭き取る
   ・ティッシュ、ウェットティッシュ…いずれもボックスで用意
   ※返却物がある場合は、礼状をあらかじめ用意
   以上は、キャスター付きのスーツケースなどに入れると、移動が便利

7当日 
〈服装〉動きやすいもので。撮影場所(ホテルやレストラン)によりGパンは控えること。

〈集合〉
待ち合わせの時間の10分前までには到着を。スタッフの集合は早いです。
編集がいちばんに到着しておくつもりで。スタッフを迎えられるように。


〈控え室で・朝食〉
控え室に入ったら、さっさと朝食準備。まずモデルになにか食べさせること。
手の空いた人からどんどん食べられるように、準備、支度、配って、片付けて。
※ 控え室のテーブルの上は、常時整頓されているように気を配る。
※ 控え室の施錠の担当になるつもりで、施錠・解錠に常時気配りを。
※ たえず誰かを手伝うつもりで臨むこと。控え室では主にスタイリストの手伝いを。
手が空いたら「なにかお手伝いします」の声がけを。

★ 編集者は基本、カメラマンと行動をともにするのがいいでしょう。
どの場所で撮影するか、どんなふうに狙うか、いつもカメラマンの相談役・味方になるように。
カメラマンを孤独にしないこと。

〈撮影中〉
★ 仕上がりの確認。画角の問題はセンスの問題。「どっちがいい?」と聞かれたら「こっち」と答えること。自分のなかで理由が明確であればよし。
★ 仕上がり細部に気を配る。モデルの髪のハネ、ドレスの裾、余計なものが映り混んでいないか、シワや胸のアキは? NGがないように気を配る。


~アシスタントの動きとして~
控え室から現場に移動したら、状況に応じて、真っ先に動ける態勢で臨むこと。
レフ板を持つ などが主な仕事になる。カメラマンやカメラマンアシスタントの指示を忠実に守る。

フィルム交換やアングル変更で少しの空きが出るときは、モデルのブーケを受け取っておく(ずっと持っているのはかなり疲れるので)。

モデルがぽつねんとしていたら、さりげなく話し相手になる。ただし、自分が「動く」仕事を優先させること。

カメラマンがてんぱっていそうなときは、飲み物の準備をさりげなく。

〈カット終了後、控え室で〉
モデルへの飲み物出し(ストローつける)

〈食事〉
昼食の段取りを率先して行う(弁当配り・お茶)。いかに効率よく食事をしてもらえるかが、その後の進行のカギになる。
手の空いた人から食べることがほとんどだか、進行上、モデルとヘアメイクを優先させる。
片付け・ゴミの出し方、完璧に。

〈撮影終了時〉
飲み物・食べ物を振る舞いながらも、効率よい完全撤収を頭に入れながら。
宅配便で発送する返却物は、礼状を入れ、伝票を書き、発送。精算。伝票をかならず手元に残す(問合せ番号が必要になることがある)

8 翌日

商品発送元に到着確認とお礼の電話
一報入れると、評価が違う。次回のためにもぜひ。


※ アシスタントは、全体を通して、だれよりも細かく動くことを心がけておけばいいでしょう。


編集者は縁の下の力持ち。撮影が始まれば、あとは優秀なスタッフのみなさんにまかせれば、いい撮影ができるもの。
とにかくスタッフを信じること。
きっと、想像以上にいいものができていくはずです。グッドラック!

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