雑誌編集者を目指して、上京。
トラの穴で編集プロダクション生活をスタートさせたばかりの「のんちゃん」(23歳女子)に贈る
編プロ・トラの穴的 おこごと、仕事のコツ、ラクの仕方と、社会人的たしなみと。
順不同でまいります。
つまみ読み、どうぞ。
「いやなことをしていてしんどいのならわかります。
でも、なりたくてようやくなった編集者なのに、
仕事をしているとどうしてつらく感じるのでしょう」
・
なかなかいい質問です、のんちゃん。
好きなことをしているはずなのに、なぜしんどいか。
それは、今やっていることを、真剣に好きなせいではないでしょうか。
・
好きになって、しかし相手の全貌は見えなくて、必死に取り組んで
でもぜんぜんままならなくて、悔しくて、しんどくて
自分がだめだめなような気がしてきて……。
それは真剣に取り組んでいるからこそ起きる現象です。
・
真剣になんとかしたいとはたらきかけるから、しかし相手はでっかいもんだから
そういうことが起きます。
・
なにかをほんとうに学びたいと思ったときに
その縁に立って、相手のあまりの深いこと、大きなことに、漠然としたことはありませんか。
ちゃんと考えるから、自分の小ささを思い知ってしまうのです。
でも、それは悪いことではありません。
すべてはそこから始まるのですから。
・
編集をしていて、うにうにになってきて、しんどいと思うなら
それはあなたが真剣にやっている証拠だと思います。
真剣じゃなければ、案外楽しい楽しいばっかりでやっていけます。
・
それは人を好きになったときにも似ていますね。
相手を好きになって、でもままならなかったり、思いがうまく伝わらなかったり、
自分がストレートに通じないときに、つらいと思うことになるでしょう。
それは、真剣に人を好きになっているからで、
だから相手に受け入れてほしいとも思うし、我も出るだろうし、欲もある。
もちろん、すべて受け入れてもらえるわけではないでしょう。
せつなくてつらくて、でももともとは、自分で選んだ「大好き」です。
・
編集に限らず、お仕事みな一緒。
なにかを極めるのはしんどいことです。それがおそらく普通です。
それに気がついたなら、それは序章。
なにかが始まるのはこれからです。
さて、これからいくつ楽しいことが見つけられるでしょう。あなた次第です。
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
"「どうしてしんどいの?」"へのコメントはまだありません。