このブログは

雑誌編集者を目指して、上京。
トラの穴で編集プロダクション生活をスタートさせたばかりの「のんちゃん」(23歳女子)に贈る
編プロ・トラの穴的 おこごと、仕事のコツ、ラクの仕方と、社会人的たしなみと。

順不同でまいります。
つまみ読み、どうぞ。

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雑誌編集の流れ

2008年3月 4日 (火)

のんちゃんは、弊社の看板新人編集者。
笑ったり怒ったり泣いたりしながら、ものをたくさん吸収して、育ち中の日々です。
スタートラインに立てるのはあと1年かな。
一人前の編集者になるために、わたしが教えてあげられることすべて
システムからスピリット、手練手管までを、気の向くままに綴りたいと思います。
気の向くままなので、順番はぐちゃぐちゃになるかもしれません。ご了承ください。
編集作業がわからなくなったときに、振り返っていただけたら。
のんちゃん、がんばれ。

雑誌編集の流れについて

企画立案から校了(誌面完成)までの流れを追ってみましょう。
それぞれの詳細は、後日説明していきます。今日は流れだけ。
それぞれの進行は、あらかじめ決めている全体スケジュールに基づきます。

1 企画を考える
先に決まっているテーマから、どのように企画を展開するかを考えます。
あらかたの予算のフレームはあるものの、ここは想像力勝負。
この段階なら、空も飛べるし、海にも潜れる。いちばん楽しい段階でもあります。
企画はラフを引きながら考察。
ネタに対する下調べや、実際に企画にするときの取材先などもあわせて考えます。

2 企画の提案
ラフ(またはサムネール)と企画書とで提案します。
企画を通す相手へのプレゼンテーションだと思うこと。いかに楽しく、面白そうなものなのかを魅力的に語ること(できないならラフでつかめるくらいの精度の高いもの、必須)。
編集部用の企画書は、A4・1枚にまとめるのが基本(対外的なものはこの限りではありません)。ラフを提案します。
こののち、編集会議にかけることに。

○編集部内企画書に必要なこと:
タイトル/日付/書類作成者氏名/企画のコンセプトまたはテーマ(わかりやすく簡潔に。今この企画を世の中に出す意義を語る)/企画タイトル(絶対つかめるものをこの段階で提案)/ページ展開案(ページごとのテーマと主旨)/取材先案/あれば懸案事項

3 企画決定で、GO!
どういったビジュアルと、テキストで構成するか、コンセンサスをしっかりとる。

4 取材先決定
前段階のラフと企画書に基づき、取材先を決定します。
取材先決定については、版元(営業関連)とのコンセンサスをとること。

5 取材・製作期間
取材は、 取材依頼書をFAX.(ここで「気が早くてすみません」的にアポイント希望日を記入)→ 電話で問合せ。あらためてご依頼。アポ決定 → 取材当日
といった流れ。

※インタビューなど特別な取材の場合は、お礼状やお礼のメールなどを取材後に。

6 サムネール作成
デザイン入稿用のサムネールをつくる(誌面原寸であること)。
写真素材を整理。タイトル・見出しをそろえる。
写真の合い番必須。

7 デザイン入稿 【以下、先割りの場合。先割りの反対は「後割り」】
エディトリアルデザイナーに、サムネール、写真素材、タイトル・見出し、データ類を入稿する。
デザイナーへのプレゼンのつもりで行うこと。

8 デザインアップ 原稿執筆
およそ1週間ののち、デザインアップ。
あがったデザインの内容をチェック。OKならデザイナーに伝えること。
すんごいいいときは、すんごいいいと伝えること。大事です。
その後原稿執筆。ここは中2日程度が目安。
デスクに原稿チェックを受けて、GOが出るまでがんばれ。

9 入稿
デザイナーから引き取ったデザインデータ(MOまたはCD-R)とカンプ
写真素材一式、テキストデータ、打ち出したものをまとめ、合番をつけて入稿。
封筒には正しく表書きを。雑誌ごとにフォーマットがあります。

10 初校出校→戻し
ひとつの山です。ゲラとなって初校が出ます。ここが大きな山場。
以下の朱書き・訂正をすべて反映します。
つきあわせ校正を一度行った後、必ず素読み校正を行うこと。
どちらか一度では不十分です。
〈反映すべき校正〉
先方確認……掲載内容に間違いがないかどうか、FAX.またはメールで送信。先方の担当者からお返事をします。掲載全件に対して行うもの。
ゲラを送るのがベスト。間に合わない場合は、掲載予定写真とテキストを切り貼りする。
※のちの「証拠」となる非常に大切なもの。発売後半年は保管します。
校正者からの確認
版元確認
デスクの確認
デザイン校正

〈情報確認について〉
○情報誌は正確さが命。掲載情報については、以下を確かめて、マーカーを打つ。
先方確認が反映されているか(反映チェックは、別の担当者が2回行うダブルチェック)
写真は入れ違っていないか(写真は必ず写真構成を素でも行う)
電話番号・URLはすべて「イタ電」確認
店名を別の雑誌であらためて調べる

コピーを取って、印刷所に戻す。

11再校出校→戻し
この段階では本紙校正となることが多いです。写真の色味をチェックする「色校」を怠りなく。
必要である場合のみ、先方への再確認が発生します(ケースバイ・ケース)
〈情報確認事項〉
初校とのつきあわせ校正
先方確認をふたたびつきあわせ校正
写真の入れ違い
電話・URL・店名チェック
掲載データのノンブルチェック
台割で割付確認

〈反映する校正〉
校正者、版元、デスク、デザイン

コピーを取って印刷所に戻す。

と、ここまでで晴れて「校了」です♪ おつかれさまでした。
校了は、なにも問題なく戻すとき、校正終了。
責了は、赤字が残っていますが、印刷所の責任で校了することを指します。
最近ではおおむね責了がほとんどですが
「校了」という言葉には酔いますね。

私がサムネール(構成案)を書くときに、必ず必要なものです。
もう20年くらい使っていますが、A3サイズは通常の文具店にはなくて……。