野良猫多すぎ 「猫非常事態宣言」 三重・尾鷲
「猫非常事態宣言」が、三重県尾鷲市と紀北町に発令中だ。保健所に持ち込まれる… /2009年5月20日(水) asahi.com
猫のおしっこのニオイは強烈。
正しくは雄猫のスプレーのニオイなのかもしれない。
通りを歩いていて、「ここは猫通り」っていうのがすぐわかる。
増えることが問題なのではなく、増えることで殺処分されるのが問題なのだ。
殺処分はとにかくつらい。もちろん三味線にされるのだってつらい。
すべての猫が平和に暮らせる世界がいいのだ。
猫だけじゃなくて、鳥も、犬も、木々も花も、みんなみんな平和に過ごせるのがいちばんなのだ。
……「イマジン」みたいだな。
そんなことを言っていると、だんだん自分の足元が危うくなってきて
方向感覚を失うんだよな。子どもときからそうだった。
自分がすべきこととできることとやりたいことと現実とが、
ないまぜになってきて……
で、なんもできないからって自暴自棄になるのはいけません。
まず、自分を肯定すること。そこからしか始まらない。
矛盾するようだけど。
そして感じた悔しさを忘れないことだ。大事なことなんだ、たぶん。
時効見直しの意見募集 法務省、6月まで1カ月間
/2009年5月12日(火)
法相が「国民の一般的な意見を聞く」なんて、今まであまりなかったような気がする。
これもネット社会ならではの産物なのかしらん。
最近話題の「時効」。
子供心には「恨み辛みを抱いていいのは15年まで」と解釈していたのだが、
かなり違ってたんだな。
時効といえば話題になったのが、この春の判決。
2004年頃の事件で、時効を過ぎて、東京都・足立区で68歳の男が自首。
26年前に同じ職場の女性教員を殺害し、遺体を自宅の床下に埋めたというものだった。
男が自首した背景には、自宅が道路拡張の区画整理事業に直面し、逃げ切れなかったということがあった。
刑事裁判にはできないから、最終的には民事での訴訟として扱われ、
4255万円の賠償が最高裁で確定したのが、2009年の春のお話(最近ですね)。
原告が時効の撤廃を訴えたのは記憶に新しい。
時効の15年規定には、物証が揃わなくなるからという物理的な理由があったらしい(「恨み辛みは15年までね」というわけではなかったようで(^_^;))。
で、現代のDNA鑑定は、30年を経てもなお、99.8%程度の精密さでもって犯人を特定できるらしく、
「物証がない」ことにはならないらしい。
時を経て、いつ刑事事件として訴訟を起こしてもきちんと争える、ということだ。
もはや15年逃げたらセーフの時代じゃないですよ、とくに改訂されるべきは(4)では?
というわけ。
カースト最底辺から首相をねらう「女帝」 インド総選挙
…登録有権者数は約7億1400万人。/2009年5月11日(月) asahi.com
インドがおもしろいことになっている。
ダリットからの首相が誕生するかもしれない。しかも女性で。
文章から察する、「女帝」と呼ぶにふさわしい風格。
「汚職は身内でも容赦なく訴追」なんていうところは、ふと元P社の敏腕営業マンで、
現在は国内各地方のブライダル誌への記事配信を行っているN女史を彷彿とさせる。
ついでに腕組みしている写真も印象がダブる。
仕事に厳しく、いつも正しい感じがする。誰に対しても公平に正しい。ズルがない。
そんな清廉潔白な印象。
先週末はそんなN女史と朝まで神楽坂でカラオケだった。
カラオケもとことんパワフル。男前なこと、この上ない。
我らが姐よ、進め!
それにしても7億人の総選挙ってすごいな。
この国の底力を感じる。
待機児童デモ:保育所拡充求め親子80人 東京・渋谷
保育所に入れなかった「待機児童」の乳幼児をもつ親らが5日、保育所拡充などを求め東京・渋谷の繁華街をデモ行進/2009年4月6日(日) 毎日.jp
1990年代前半のいつかのメーデーだったか、フォトグラファーM氏と、
「デモとかシュプレヒコールっていうのは、前時代的抗議方法だよね」
なんて話をしたことがある。
今の世の中、そんな手法で世の中が改善されるなんて、幻想だ。
やってる人たちのうち、だれもそれが効果があるなんて思っていないんじゃないか。
非常に形骸的な抗議手段だったりして。
だが、しかし。
この画像を見て、「このデモは効力ある!」と思った。
なかなか斬新なんじゃないかな。力あるよなぁ。
困っているモノをリアルに見せることに意味があるのかな。
「ダムより保育所」「保育所の質と量」って、至極まっとう……。
2009年2月、待機児童のワースト1になっているのが仙台市だ。ワースト2が横浜市。
都道府県別のワースト1なら東京ね。
課長も抜擢、春の人事 異例の部長総入れ替え 橋本知事
大阪府の橋下徹知事は1日、大規模な人事異動を発令する。「ひな壇部長」と呼ばれる九つの部長ポストをほとんど入れ替…/2009年4月1日(火) asahi.com
大阪在住の頃、横山ノックさんに投票した。
ノックさん、がんばりやー、そんな思いの大阪人が圧倒的に多かったんじゃないかな。
「横山ノック知事」にいちばん驚いたのは、一票を入れた府民だったのではないかと振り返る。
橋本さんが立候補したとき、わたしはもう府民ではなかったけども
「なんでやねん」と思った。否定的だったけれども、彼は当選して、知事になった。
大阪だからということもあるけれども、なんとなく、大阪の動向(彼の動向)は、いつもなんとなく気になっている。
今までのどの知事よりも気になっている。
先日の府庁のお引っ越しは夢破れ、WTCは事実上の倒産。
橋本知事、あきらめるところはちゃんとあきらめてもいるんだな。
で、この人事だ。やるなぁ。強気だなぁ。
と思ったら、本日2日のニュースでは、府庁建て替えの国の決定に噛みついていた。
橋本知事の言っていることは正しいと思う。
そんな金があるのなら、正しく大阪のために使ってくれと思う。
もう府民じゃないけどさ。
大阪に行ってタクシーに乗って運転手さんと話していたら、やっぱりなんとかなんないかと思うもの。
校庭の芝生化はわりとどうでもいいけどな、わたしは。
催涙スプレー所持、最高裁で逆転無罪「正当な理由ある」
/2009年3月26日(木) asahi.com
「隠し持っていたとして」?
ということは路上の身体検査で引っかかったのか?
高円寺でも、身のまわりでときどきある。
警察官に路地裏に連れ込まれての身体検査。
で、実際に不法なものを所持していたりして、捕まっちゃうからタチが悪いのだが
路地裏に連れ込まれたときに
「な、なんの権利があって……なぜオレが???」と尋ねたら
「怪しそうだから」と言われて、身も蓋もなかったという知人の話。彼はセーフ。
Fもそんな経験があると言ってた。
Fのスゴイところは、権利の横暴に対して、真っ向から噛みつくところで、
警察官本人にクレームをつけた上で、
その場でその人の所属する所轄に「上司を出せ」的に電話をかけ、クレーム言っちゃうところがものすごいと思う。
結果、警察のほうが平謝りしたそうだ。F、カッコイイ……。
でですね。
新宿の路上は、催涙スプレー持って当然の治安の悪さというわけだ。
オイラの庭なんだが(^_^;)
都議介入『不当な支配』 性教育授業 七生養護学校訴訟 地裁が賠償命令
東京都立七生(ななお)養護学校(日野市、現・七生特別支援学校)の元教師ら三十一人が、性教育の授業や
/東京新聞 TOKYO Web 2009年3月13日(金)
3年ほどこの裁判を自分なりに追ってきた。
勝訴になって本当によかった。
取材で“人間と性”教育研究所のT所長にお話を伺ったことがあり、
そのときに所長から初めてこの裁判の話を知った。
「スージィとフレッド」というアメリカ製だかの性教育用の人形がある。
きちんとお洋服を着ているのだが、脱がせると、性器がついている(射精はできたかな? 忘れた)。
素朴な感じのする布製の人形でなかなか愛らしく、家族が揃っていて、
子どもたち、お父さん・お母さん、たしかおじいちゃん・おばあちゃんまでいて、
性の違いはもちろん、年齢と性徴についても学べるような、よくできたものだった。
七生養護学校では性教育にこれを使っていて、視察に訪れた都議から
「行き過ぎた性教育」として、これらの教材を取り上げられ、非難されたという話。
そこに産経新聞が絡んじゃって余計手に負えなくなるのだ。
「過激な性教育だ。しかも“自慰は恥ずかしいことじゃない”と教わった男子生徒が教室で自慰をして、“だって恥ずかしいことじゃないって教わった”と言ったの言わないの……」
というのが都議側の言い分。
馬鹿おっしゃい、と言いたくなる内容だった。
教室で自慰をした、そこからさらに修正したり教えたりするのが性教育なんじゃないのか?
思春期の子どもに、養護学校だから自慰や射精を教えないって、おかしい。
別に過激でもなんでもなくて、性って誰かに教わらないといけないことじゃないのか。
正しい知識を教わる権利も義務もあるんじゃないのか……という憤り。
とにもかくにも、七生養護学校側が勝訴でよかった。
“人間と性”教育研究所に絡んで、マイノリティの性についてのセミナーに出席したことがある。
同性愛はもちろん、身障者の性、老人の性についてのディスカッションがあった。
同性愛は、マイノリティというには周囲に多すぎて、わたしにとっては日常だ。
同じように、老人の性も早く日常になってほしいと願う。
老人の性を、ないがしろにされているのを見ると悲しくなる。
汚いもの呼ばわりされるとつらくなる。
90歳のスキンシップのなにが悪い。老いらくの恋のなにが悪い。
みんな今のまま歳をとるんだぞ、見た目だけが年とってるだけだぞと、声を大にして言いたくなる。
唐十郎は「少女とばばあは紙一重」と言ったっけ。
と、大きく話はそれたけども。
性教育って、大事だと思う。
ちなみにわたしは小学校4年生のとき、学校で友達から初めて性交について聞かされた。
正確には「まりちゃんは、おとうさんの○○をおかあさんの××に入れて生まれたんだよ」
と聞かされて、それはショックで、
うちに帰ってから母に、
「本当なの? わたしは、おとうさんの○○をおかあさんの××に入れて生まれたの?」と、半泣きで尋ねた。
母はきっぱり、「いいえ、あなたは違います」と言った。シビレルなぁ。
◎東京地裁判決についての声明
http://www.news-pj.net/npj/pdf/2009/nanao-seimei_200903.pdf
女性7人殺害事件、韓国に衝撃 死刑執行復活論も浮上
【ソウル】ソウル近郊で38歳の男が女性7人を殺害したとして逮捕された事件に、韓国社会が衝撃…/2009年2月6日(金) asahi.com
・この記事を読みながら、ビートルズの「ウィズ・ザ・ビートルズ」のアルバムジャケットを思い出していた(左写真)。
「ハーフ・シャドウ」と親しまれているもので、
顔の片側からライトを当て、もう 半分は影のまま。
レコードのジャケットがアートとして認められるきっかけとなったジャケ写。
そういえば、今日は夜空にハーフムーン。
・
犯人がしたことを箇条書きで列挙したなら、それは極悪非道の忌むべき犯罪だ。
報道は義務感に駆られて(あるいは視聴率を狙って)、卑劣な悪を暴こうとアプローチする。
けれど多くの場合、その光は片側にしか当たらない。報道の意識する側のみに光を当てる。
そうしなければ、つくる「絵」はわかりにくい。
わかりにくければ人々に届かないから。
わかりやすく仕上がった絵を見て、
見聞した視聴者が犯人への嫌悪の感情をいっそう増幅させる。
いつの間に、犯罪への糾弾を超え、犯人への嫌悪のほうがずっと強くなる。
呼応して、報道はいっそう熱を帯びていく(ハーフ・シャドウのまま)。
さらに嫌悪の伝染速度が増していく。……決してお隣の国だけの話ではない。
・
最近の日本のネット炎上問題も少し似ている。
ある報道で情報を知った人が、一定の人物を「悪いヤツだ」と認識し、正義感に駆られて個人糾弾する。
安全な、匿名の、個人糾弾。
結果、ブログが炎上する。
・
共通するのは、市井の人々が、
ひとつの情報の描く絵を疑わず、悪いと言われる人を、安心して糾弾すること。
悪さを信じ込むことは危険だ。
「あいつが悪い」と悪を決めること・悪を疑わないことで、たやすく戦争が始まる。
・
・
池田小学校で児童を大量殺人した犯人・宅間は、自ら望んで、判決から過去最速で死刑になった。
信じられない残酷な犯罪に直面したときに
あってはならないこと、異分子だとはじき出すことで、私たちはどこか安心する。
死刑執行で、問題の対象が抹殺されれば、にわかに恐怖を忘れる(当事者は別として)。
けれど本当に怖いのは、その「異分子」が、実際には私たちのなかに普通に存在することだ(だって実際に事件は発生したんだから)。
「あるはずのない異分子」なのではなく、ただ、マイノリティなだけ。
つまり、その「異分子」を解析していくことこそ、本当の解決につながっていくのに
処罰と冠して殺しては、困ったマイノリティはこれから先も永久に解決されない。
現に、秋葉原の大量殺人は出現した。
ひとり現れたのなら、すでにその傾向はそのひとり以外にもかならず顕在する。我々のなかに。
それを防ぐためにはどうすればよかったのか、もっと科学的に考えなければいけないのに。
・
今、目の前にある報道は、ほとんどがハーフ・シャドウだ。
わたしたちはその前提を認識しなければいけないし、
報道・マスコミ側は、感情を扇動することに重きを置いてはいけない。
他者の語る「悪」を安易に信じることは、とても危険なことのように思える。
事実を見たのは、自分自身ではないのだから。
「派遣切り」使わないで 派遣協会が報道機関に要望
人材派遣会社でつくる社団法人「日本人材派遣協会」(東京)は20日、「派遣切り」という言葉を使わないように要請…/2009年1月20日(火) asahi.com
・
ちょっとタイムラグがあって恐縮だけど、昨日もランチ時に派遣問題の話になったので
ついでに挙げておこう。
たぶん、この記事を読んで「“派遣切り”とか問題になるけど、なんか違う。やっぱ“派遣”ってぜんぜん大変じゃないやん。むしろ感じ悪いやん」と感じる人は少なくないと思う。
でも、それはちょっと違う。
まず、今の「派遣」は大きく2種類に分けられることを理解したい。
1バブル期から続いている派遣社員
正社員になって会社とつながってるのなんて、不自由でイヤ。それに手取りも少ないし。
派遣で自由に働くほうがスマート と、自ら選んで派遣をやってる人たち
2製造業派遣従事者
小泉政権時代に製造業派遣が認められるようになり、
派遣という労働スタイルしか選べなかった製造業従事の人たち
・
「自分で選んだことなんだから、今さら苦しいとかしんどいとか言うのはおかしくないか?」
と言われちゃうのは「1」のほうだし
「1」の多くは今でも、紹介記事のように元気に働いている。
一方、ほんとうに救済を必要としているのは「2」のほうだ。
同情されるのはいやとか言う前に、「暮らしをなんとかしてよ」と言いたい人たち。
・
2つが混乱するから、なんだかへんな世論になっちゃってる。
「1」の人が元気な主張をすることで、「2」まで被害を被っちゃう。
ま、「1」からみると、「2」のせいでイヤな思いをしていることになる。
困ったもんだ。
でも「2」はね、大多数で本当に救済が必要になってきているんだけどな。
それも業種によるといえばそれまでだけど。
この区分を、もっとわかりやすく報道してくれたらいいのに。
問題は、製造業派遣なんだ。
ペット治療ミス、賠償金高額化 裁判所「強い愛情」認定
/2009年1月11日(日) asahi.com
・
二親等が亡くなったときには1週間の公休が認められるのに、
最愛の猫が死んでも、小鳥が死んでも、ただの1日の公休も許されないのか、とは、よく不条理に思ったものだ。
事務所で飼ってたピー助(セキセイインコ)が死んだときは、事務所でお葬式したっけ。
・
死んでしまう場合だけじゃなくて、
猫が出産するときは会社休んで手伝いたいし(いや、実際は休んだ。飼い猫のタンゴが初産を控えたある日「今日は仕事に行くな、心細いから」というので、「ほんとうに今日産む?」と聞いたら、「もうすぐだから」と言うので、仮病を使って仕事を休んだ。3時間後にタンゴは仔猫を4匹出産した。
病気のときはそばにいてあげたいと思うし、
飼い主・ペットの関係を通り越して、一緒に暮らしている動物は、ときに人生のパートナーでもある。まさしく「かけがえのない存在」。
・
タンゴの話をもう少し(名前の通り、黒猫だった。中之島公園の側溝に捨てられていたのを、拾った友人からそのままもらった)。
わたしが仕事から帰ると、決まって彼女は迎えに来るのだが、
その日に限って「お迎え」がこない。
お出かけかなぁと思って部屋に入って灯りをつけたら、部屋の真ん中でタンゴがうずくまっていた。
「どうした?」と聞いても、なにも言わずに、うずくまっている。
これは一大事だと思って、すぐに動物病院に連れて行った。
すると「風邪ですねー」と言われて、薬を処方され、「?」と思いつつも、まあ見てもらったことだし、と家に帰ってきた。
ところが、帰宅してもタンゴは歩かずうずくまっている。
好物の猫缶を出しても微動だにしないのを見て、こちらが動転した。
ふたたび動物病院に電話。
「さっき見てもらったけど、風邪のワケがない。様子がほんとうにへんだから、もう一度連れて行くから、ちゃんと診てほしい」
ふたたび同じ動物病院で診察を受けた。今度は違う先生が慎重に診てくれた。
レントゲンを撮ったときに、驚くべき事実が発覚。
「肋骨が折れて肺に刺さっている。すぐに緊急手術だ」
交通事故なんかじゃなくて、おそらくバッドみたいなもので殴られたと思う、と先生。
黒猫であるばかりに、いじめられることも多かったのかもしれない(当時は外に出していたし)。泣けてきた。
とにもかくにも、本当の病名がわかって、しかるべき治療を受けて(しかしそのひと月前に避妊手術を受けていたタンゴは、2度連続して開腹手術を受けることになってしまった)、
入院二週間。
治療費は当時10万円くらいかかって、この高額ぶりにも泣けたのだが
会社の先輩が「タンゴのお見舞い」と言って、多額の治療費をカンパしてくださった。
あのときのありがたさは今も忘れない(マイミクのルーラさんだ)。
タンゴはその後13年生きて天寿を全うし、一昨年の春に逝った。
・
しかし、あの初回の誤診のまま放っておいたら、確実に死んでいたと思うとぞっとする。
あの病院は、ホームドクターだったけど、それも探しに探してようやく見つけた、信頼できる「いい動物病院」だった。
そういうところでも、治療ミスは起きるわけで。
・
それにしてもいい動物病院を探すのって、ほんとうに難しい。
助かる命も、病院の選択ひとつで助からなくなってしまったことが、何度かあった。
治療ミスが死を招く(医療ミスとはいわないんだな)なんて、慰謝料ではすまされない。
でも、お金が、寂しい気持ちの足しになることだってあるかもしれない。理解できる。
最愛の人が死んで、生命保険がたんと下りたときの感じと変わらないかもね。
大阪府庁WTC移転、橋下知事「怨念の城、替えたい」
大阪府の橋下徹知事は9日、大阪市の第三セクター所有の超高層ビル…/2009年1月9日(金) asahi.com
・
今年のマイブームのひとつは、「江戸城の霊的守護と四神相応」について。
もともとは、四神相応の地に造った、桓武天皇の平安京の話がしびれるほど好きなのだ。
「四神相応の地」とは、方角にはそれぞれ霊的な獣が守るのがいちばん強い場所であるという、風水・陰陽思想に基づくもの。
土地は、東に「青龍」(川:平安京は鴨川)、西に「白虎」(道:平安京は山陰道・山陽道)、南に「朱雀」(池や沼地:平安京は巨椋池。今は埋め立てられている)、そして北に「玄武」(山:平安京は船岡山)が棲む場所に囲まれるのが理想とされる。
平安京は、この則に従って造られた都で、
さらに要所にすべて強力な社寺を置き、完全な霊的守護の結界のなかにある。
以来、みなさんもよくご存じのとおり、2000年もの間、京は栄え続けるわけですよ。今も!
※桓武天皇は闇の力に相当怯えていたとも見てとれる(一説には、桓武天皇は渡来人説もあり、これはかなり有力)。
・
で、家康は、この平安京を手本に江戸の都を造ったといわれ、中枢にあるのが江戸城になる。
彼も相当に霊的守護を意識しており、このへんの話は面白すぎるので
わたしの今年の課題でもある。東照大権現にふたたびお参りしなければ!
・
さて、9日の橋本知事の「城を移す」話を聞いて。
たしかにWTCは地代も安かろう。
南港は、再開発にはもってこいの地かもしれないけれど(いや開発したけど、「しきれていない」印象)、経済効率もよさそうだけど、
「城」というからには、こんなに簡単に造ってしまっては先が思いやられると感じた。
守りを固める場所にならない、WTCは。
だからといって、現府庁舎がいいわけでも決してないけれども。
そして「怨念がこびりついている」には、同感も同情もするけども。
雇用対策で就農相談会、現場には戸惑いも 福岡
/2009年1月7日(水) asahi.com
またもや「派遣切り」のお話。
このニュース、状況がコロコロ転じるので、ちょっと目が離せなくなってしまった。
・
7日の動きは、5日の労働派遣法改正案(舛添発言)をめぐって、今度は経団連のお偉方がクレームをつけるところから始まった。
「急に製造業に派遣禁止といわれても、困る。それでは生産工場がまた海外に移るだけだ」。
なるほど。小泉政権時代の労働派遣法ができたとき
海外にあった自動車工場なんかが、国内に戻ってきた。
福岡の苅田町なんかは、戻ってきた自動車工場で潤ったわけで(人口が増えるは、法人税入るは)。
法律が改正されると、町も困っちゃうわけで、そんな町はほかにもたくさんあるわけで、
工場が海外流出すると、失業率が増えるだけですよ というわけだ。
シビアですねぇ。
・
で、同じ福岡で、就農斡旋の話が飛び出したりしている。
・
経団連から出た対策は、法律改正でなく「ワークシェアリングがいんじゃないか」という話だった。
つまり、正社員の労働時間を減らして、その分を派遣にゆだねる。
両者による「いたみわけ」でいきませんか、という話。
そんな理想ができるのか? また机上の空論を、と思ったのだが
今日の世論はそのあたりで盛り上がって終わった。
・
正直、経団連から「ワークシェアリング」という言葉が出るとは思わなかった。
正社員たちがそんないたみわけに簡単に応じるわけもないだろうとも思った。
できるもんなら、そりゃそれがいちばんいいに決まってる。
でも、みんな自分の稼ぎが大事だと思っちゃうんじゃないのか?
・
もともと、「ワークシェアリング」は、派遣切りが社会問題化し始めた頃に
ユニオンによって提唱されたことだったんだ。
ユニオンと経団連のトップの言うことが同じ!
そのへんがたいへん興味深く、明日も見守っちゃう。
・
にしても、きのこ農家の稼ぎの想像以上にシビアなこと。
きのこ、大好きなんだけど。ほんとうに好きなんだけど。ありがたくいただいているんだけど。
つい「ごめんなさい」とすら言いたくなるような金額に、唖然。
製造業派遣解禁「止められず申し訳ない」 広島労働局長
厚生労働省広島労働局局長は6日、広島市で開かれた連合広島の旗開きで、製造業への労働者派遣が解禁されることになった03年の労働者派遣法改正をめぐって「申し訳なかった」と発言/2009年1月6日(火) asahi.com
・
昨日「とほほ」と思ったら、今日こんな素敵な方がいらっしゃったので、ピックアップ。
分をわきまえ、なおかつ実直な印象。
・
だれかを非難せず(だれかを非難するのは簡単だ。今の政治家はそんなことばかりなので、閉口する。子どもがマネするぞ)、
しかし悪いものは悪いと認め、自分自身責任についても言及できること(正義感)、
なおかつ、発言の立場をわきまえていること(状況を見られる。空気が読める)。
以上3点で、ハナマルな発言。
・
こういう人と仕事をしたら楽しいだろうな。
DNA決め手、父子関係次々確認 無戸籍の子が一斉調停
772条を改正することで、どんな人が不利益を被ることになるのか。
離婚前の前夫? 迅速な法律改正ができないのは、そこが原因なんだろうか。
科学の実証があるうえで、なおかつ民法が別の親子関係を強要するのは、どう考えてもおかしいけどなぁ。
21世紀とは思えない法律なんだけど、772条。
・
同様に、「女性の再婚禁止期間」も解せない。
現実に即していないでしょう。DNA鑑定はもはや99%の信憑性があるというのに。
必要なときに鑑定すれば、親がだれかという疑問は即座に解消されるのに
(ちなみに鑑定料は、家裁の鑑定だと10万円ほど、個人だと20万円台だそうだ)。
再婚禁止期間を半年から100日に短縮する改正案も、よくわからない。
なんだ、「100日」って? 女性が妊娠を自覚できるタイミングということ?
そういう状況で、離婚しませんから、ほとんどは! ナンセンス!
・
身のまわりに、離婚経験者、離婚予備軍、再婚者の女性が、たくさんいるからそう思うのかしら。
再婚者のわたしがいうのもなんだけど、結婚生活には、いいこともあれば、悪いこともある。
もし、今がダメでも、それはそれとして続けていけるのなら、続けるのがいちばんだとは思う。
続けているうちに、うまくいくことだってきっとある。継続は力なり、だ。
でもね。
これだけ離婚者・再婚者が増えている現状で、
けじめをつけて、新たなしあわせへ歩き出そうとする人の歩みを、法律が妨げてはいけないと思う。
3人心中事件関与、ヤミ金トップ逮捕
ヤミ金融グループの強引な取り立てを苦に03年6月、大阪府八尾市の夫婦ら3人が心中した事件で…
2008年11月26日(水)/asahi.com
・
八尾の事件は忘れない。
このあとからだった。徐々に、消費者金融の「過払い」が社会問題化し、
世論になってきて、
年利26%だかの金利は、いまや18%にまで下がった。
それでもまだ、気づかずに、過払いし続けている方も、まだまだたくさんいらっしゃると思う。
長く……10年以上、返済し続けている方、
借りては返しを繰り返している方、看板あげてる弁護士さんのところに、相談に行ってください。
きっとラクになります。
・
あなたがたが亡くなったのをきっかけに、緩やかでしたけど、社会は動き始めたのです。
やすらかに眠ってください。悪い人はつかまりました。
被害者参加、割れた評議 仙台地裁・模擬裁判終了
上戸彩ちゃんがイメージキャラクターのポスターもよく見かけるし、
来年5月に施行される「裁判員制度」はわりと知られるようになった。
しかし、この12月に始まる「被害者参加人制度」の施行は、周知でない気がする。
そのための模擬裁判なんていうのも珍しいので、取り上げてみた。
飲酒運転の車による危険運転致死事件を題材に、12月に始まる被害者参加人制度を取り入れた仙台地裁の裁判員模擬裁判は10日、裁判官と裁判員が評議・評決を経て判決を言い渡し、3日間連続の日程を終えた。…/河北新報 2008年10月11日(土)
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★以下、「法テラス」サイトより、説明文抜粋もつけときましょう
被害者参加制度
犯罪被害者等が刑事裁判に参加することができる制度で、この制度を利用すれば公判期日に出席したり、被告人・証人に対し一定の質問をしたり、裁判所に求刑について意見を述べたりすることができます。(平成20年12月1日施行) 法テラス
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今まで刑事裁判で「蚊帳の外」だった被害者を、蚊帳の中に招くのは意義のあることなんだろう。
しかし裁判員制度を取り入れた模擬裁判で、けっこう混乱している感じは否めない。
情に流されるぞ、普通は。どうなる、日本の司法!?
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それにしても「模擬」でこんなにリアルなことやるの……オモシロイですね。
不満・悔悟・不安……死刑囚の思い、市民団体が紹介へ
「気持ちや考えを聞いてもらう機会を与えてくれてありがとう」――。死刑廃止を求める市民団体が全国の確定死刑囚105人にアンケートを送った…/2008年10月8日 asahi.com
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たしかに、最近は執行ペースが加速している。
やっぱり、どうしても、ここだけは、反対。
人が人を殺めてはならない原則は、ここに至っても守られるべきで
法の下でもなんでも、人が人を殺めてはいけない、と、思う。
・
文中の、「仮釈放のない終身刑」に一票。
30歳の孫、寝たきりの祖母殺害の疑い
/2008年7月9日(水)朝日iモード
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「病気でかわいそう」住職絞殺容疑で妻逮捕
/2008年7月9日(水)朝日iモード
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「かわいそうで殺した」系殺人事件が連続。
本当に本人が死にたがっていたのかどうかは、ちょっとこの際別にして……。
・
かつて、父ががんで動けなくなったとき
「死を迎えるまでの苦痛を思うと、本当は今、少しでもからだが動くうちに、自分の意志で死にたいとも思う。
けれど最期まで闘い抜く姿をお前たちに見せるのが父の務めだとも思う。
お父さんは逃げないことにした」と言っていた。
・
決して治らない、死にゆく病で伏せるのはきついどころではないし、
その闘いを強要することなど、本当はだれもすべきでない。
だから尊厳死について、わたしは賛成派だ。
慎重に考えなければいけないは思うけれど、望みなく苦しみ続ける人を見ているのはつらい。
けれど、「見ているのがつらい」から殺っちゃうのは許されないということだ。
・
本当にみんなが(もちろん本人も含めて)、やすらかで平安な死を望むときに
法律が生を強要するのはよろしくない。
こういう事件が起きるたびに、日本でも尊厳死が認められるべきだと強く願う。
と同時に、「見ているのがつらい」だけでは絶対だめなの、と思うのだ。
民法の規定が壁 無戸籍となった子ら5都府県の6人が、自らの戸籍を得るため…/2008年7月2日(水) 朝日iモード
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早く実施してほしいと思うことが3つあって
1上記無戸籍児の問題……DNA鑑定一発ですむものを、なぜ?
2女性の再婚禁止期間……今の世にナンセンス! これも万一のときはDNA鑑定一発。
3夫婦別姓……まあ、3つのなかではいちばんどうでもいいけれど。
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1と2はセットと考えてもいい。
2はつい5年前くらいに、いよいよ廃止されると思ったのに、なぜか最終でそこまでいたらなかった。
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先日のギリークラブで、上川陽子大臣(内閣府特命担当大臣〈少子化対策、男女共同参画〉)や野田聖子議員を囲む会が催されたときに
企業の上層部にいかに女性がいないかという話題になった。
おふたりによると、企業のヘッドへの役員などの女性の進出率は
経団連役員……0% 商工会役員……0% 医師会……0%
新聞系……0% 放送系……0%
という現状なのだそう。そりゃ女性の声は届きにくいかもしれない。
国会の女性進出が5%(だっけ?)なんて、まだいいほうなんだって。
女性の労働人口がこれだけ増えているのに、へんな話。
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1~3すべて、男性優位の発想。基準がなんだかわからない。
そこから妻が離れようとするとき、法はあまりに冷たい。
離れようとする夫にはなぜか甘い。
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現実に即していない法律って、まだまだあるんだろうけれど、
手っ取り早くこのあたりから片付けていただきたい。
自衛隊イラク派遣差し止めなどを求める集団訴訟の控訴審判決 名古屋高裁(青山邦夫裁判長)は17日、航空自衛隊が首都バグダッドに多国籍軍を空輸していることについて「憲法9条1項に違反する活動を含んでいる」との判断。ただ、結論は原告側の敗訴とした。
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〈憲法9条1項〉(戦争の放棄) 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇または武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。/朝日iモード 4月18日(金)
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とても大人な判決だと思った。みんなが。
原告は敗訴。しかし「自衛隊のイラク派遣は、憲法9条に違反する」との司法判断。
原告が控訴しないから、この司法判断だけは生きる。
最高裁で握りつぶされることもない。なんか、司法も原告も大人の対応ですごくない?
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憲法9条の条文を、とても美しいと思う。
この条文に触れると、この国に生まれたことを誇らかな気持ちになるのだけど。
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それは戦後のアメリカ教育にゆがめられたから、といわれれば、反論はできないかもしれない。
でもね。きれいじゃないか。
東京都立川市の防衛庁宿舎で04年、自衛隊のイラク派遣に反対するビラ配り 3被告が住居侵入罪に問われた事件 /朝日iモード3月21日(金)
とてもデリケートな問題。
自衛隊のイラク派遣に反対する市民団体が、「反対!」のチラシを配った先は、
自衛隊関連の官舎で、つまり自衛隊員の家族が暮らしたりする場所。
学校から帰った子どもが「ただいま~」とドアを開けたら、「イラク派遣反対」なんてチラシが投げ込まれているのは、極めてよろしくない。
「おうち領域」で、パパのこと否定しちゃあ、ダメ! それだけなんだけど。
つまり「住民の平穏を守る権利」という点ではよろしくない。
表現の自由は絶対的に守りたいけれど、
相手のおうちで家族を巻き込んでやるコアな話じゃセコすぎる。主張するのに、舞台が違う。
でもね、75日拘留はひどすぎる。
すでに充分「NG」への対価は払っているような気がするのだが。
これ以上は「厳重注意」のみでいいんじゃない? だめですか?
問題は、いい判決! と思えた一審判決が、いとも簡単に覆されるのが多いこと。
今回もそちらのほうが気になった。
政治色の強い問題は、最高裁判決になると、どうしても政府に都合のいい見解に見えること(そりゃそうです)。
最高裁の裁判官の信任投票、みんなもっとまじめにやろうよ。
というか、衆議院議員選挙と同時に行うあの信任投票、もっとわかりやすく選びやすくしてほしいものだ。
……普通、深く考えずに○つけちゃいます。経歴もなにも知らなかったとしても。
いや、決して裁判官が悪いといっているわけではない。
裁判官も意外に人間くさいコメントを法廷で述べたりして。
そんな、ちょっと意外な裁判官の言葉を集めた、ユニークな本がある。
『裁判官の爆笑お言葉集』(幻冬舎)。ちょうど去年の今ごろ、朝日で内容紹介されていたのが以下のとおり。
○「この前から聞いていると、あなた切迫感ないんですよ」(被告が「生活費に困って」と言う割りに、贅沢な生活ぶりがわかって)
○「多少厳しいことを言いましたが、私は、犯罪をやめさせるのが仕事ですから」(大麻取締法違反の罪に問われた被告に質問して)
○「今回は子どもの足を焼いたが、これからは我が身を焼く思いで、自分の子どもにとってなにが最善か、よく考えるようにしなさい」(子への虐待を繰り返した被告に有罪判決を言い渡すとき)/以上、朝日iモード2007年3月ごろの書籍紹介より、抜粋
思い出して、さっきアマゾンで購入(今日は書店巡りしていたのに、結局アマゾンだよ……書店の皆さん、ごめんなさい)。
さてさて、裁判制度が変わりますね。
以前から日本の裁判制度に疑問を持っていたので、
より陪審員制度に近くなる今回の裁判員制度にはちょっと期待しています。
先日は、行きがかり上、裁判員制度のセミナー受けたし(おもしろかった)。
裁判員制度の実施は2009年5月から。みなさんにも、裁判員のお呼びが来るかもしれませんよ。