怪談

2012年8月18日 (土)

怪談が好きだ。
編集ということを生業にするようになって以来
本でも雑誌でも映画でも音楽でも
製作側のことが頭をかすめるので、100%は楽しめないことが多い。
……150%くらい楽しんじゃったりするから。

というのは置いておいて、怪談・奇談が好きだ。
子ども時分はコワイコワイと逃げまどっていたくせして、大人になって好きになった。
いい年をした大人が、だれかの制作物なのに、そんなことも気にせず、
読後までコワイコワイコワイとこわがっているのがうれしくて。
「うわー、わたし、マジでこわがってるよ!」と自分で思うのが、好き。
想像力増進型なのだ。
キョービそこまで浸れるエンタメがあるだろうか(なんちゃって)。

『新耳袋』とか好きだったなぁ。
よくできてるよ、しびれるー!! でもなかの話、どっかで聞いた気がするんだが……と思ったものが。
著者の木原浩勝さん・中山市朗さんはご両名とも大阪芸大(映像)の卒業生だったと知って合点がいった。
芸大のある南河内という場所は、怪談・奇談には事欠かない場所だったし、自分が絡むこともときどきあった。

わたしはチキンで、けっこうな恐がりだ。
見えないものの存在は感じる反面、「私を脅かすな!」と、激しくバリヤを張っている。
物心ついた頃「わたしは、一生、見たくないっ!!」と、強烈に思ったのを覚えている。
脅かされるのはとてもキライ。突如の爆音ときてれつな映像は御免被る。
都会の駅のホームも、かなりハラハラして歩いている。
「私はなにもできませんし、みえません、ごめん!」と念じつつ歩く。そこにチューニングするの、ヤだ。

夜、お経を詠んでいて、すーっとドアが開いたりするのもヤだ。
「もう~、頼みますよぉ」と言いながら、泪目で締めに行く。
「受け取ったぞよ」は、もう少し繊細なやり方で伝えてほしいと思う。万葉の恋文的な。
それが読み取れるくらいは修行しますから、と思ったり。

夏の終わりに、ラフカディオ・ハーンでも読みますかね。


うう、出雲に行きたくなってきた。

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