それが事実であるがゆえに、ニュースは最高におもしろい。
そこからドラマを読み取るのは、あなたなのかもしれません。
気分転換にドトールで原稿を書いていた。
隣に居合わせたのは初老の男性で、携帯電話で、「たった今ホテルを買った」と少し興奮気味に話をしていた。
従業員ごと、箱も運営権も買ったそうで、「今日のうちに金庫を押さえるべし!」みたいなことを電話で指示していた。
不動産売買をやっていらっしゃる方のようだった(ホテルは、リーズナブルなビジネスホテルみたいだった)。
非常にうれしそうでいらっしゃったし、羽振りのいい話なので、よろしいなぁと思ってみていた。
ホテル購入男性の次に座った男性は、年の頃はわたしより下か。
求職中だった。マスコミ狙い。
履歴書やら求人情報を入れたクリアファイルが、5センチ厚さになっていた。
急に携帯で電話をかけはじめ、「人事担当お願いします」と言ったかと思うと、
「なぜ自分はだめだったのか」を延々と尋ね始めた。
しばらく10分は席で電話していたけれど、立ち上がって店内をうろうろして
充分いっちゃってるヒトになって、なぜ自分は不合格だったのかを問い詰めていた。
電話は20分ほど続いて終わった。落ち着いたかなと思うと今度は
「合否結果は20日でも、もうそろそろわかっているでしょ。わたしは合格か、不合格か」という恐ろしい電話をかけ始めた…。
やばい。
量産した履歴書が見える。
ハーフ・シャドウの証明写真を貼った履歴書では難しいぞ。
そのやり方と考え方を変えないと、前に進めないかもよ!
でも、わたしチキンですから、それはお伝えしなかった。
外応だと思って店を出た。
ちょうどそんな原稿を書いていたから。
負のスパイラルに絡め取られた人と、成功をとんとん続けている人と。
たいした差はない(現実、3分差で同じ場所に座っているのだ)。
しかし日本海溝より深い差がある。そういうことなんだ。
人は自分の意図で、どの方向にも進むことができる。たぶん。
日々の選択が、未来を作っていく。
呼んだ未来(エネルギー的に呼応した未来)だけがやってくる。
見える人にはクリアに見える「当たり前」なことが
見えない人にはまったく見えない。
この混沌とした世界が、わたしのいる愛おしい世界だ。
で、お前はなにをするの? それを突きつけられているみたい。
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