映画「奇跡」鑑賞メモ

2011年6月12日 (日)

九州新幹線を題材にした映画だと聞いていたので、それだけで充分興味があった。
九州新幹線は2011年3月12日に、博多~鹿児島中央間が全線開通。本州への乗り入れも始まった。
しかしその晴れやかな日は、あの東日本大震災の翌日だったのだ。
震災を考慮し記念式典はすべて中止。CFはお蔵入りとなってしまった。
しかし、震災の騒動のなか、SNSでまわってきたCFが感動的で、号泣しちゃったっけ。

映画「奇跡」は、なにもかもよかった。
平凡な日々、普通な人々への、素敵な応援歌だと思った。
日々の暮らし、へなちょこなあれこれだって、全肯定してくれるような優しさ。
過ごした時間はすべて人の糧になっていくのだという感じ。それがたまらなく優しいのだ。
子どもたちは成長していく。
憧れた昨日は戻らないけれど、新しい明日は少し素敵になっていることもあるのよ、
それが生きるということで、そのこと自体が奇跡なんじゃないか。
そういうことを淡々と描いた映画だった。
決してドラマチックじゃなくて、全編通じて抑え気味なところもいい。
子供が国語の授業で読む、谷川俊太郎の「生きる」がまた、いい味出してた。

九州人なので、映像の九州独特の田舎の景色にはかなりぐっとくる。
「かるかん」(鹿児島銘菓)なんていわれても、九州以外の人にはピンとこないんじゃないかな。
それから自分がインディーズのバンドマンの妻というのも多分にある。
描かれた世界が、自分にとっての日常にとても近いからかもしれない。
インディーズバンドの父を持つ兄弟が
弟「“インディーズ”ってなに?」
兄「ようわからん。ちょっと売れてないってことなんじゃないか」
という会話も、かなりツボで笑いが止まらなくなった。

たくさん笑って、号泣しながら見たけど(ヤな涙ではないです)、しかし待てよ。
たくさんの人に「おすすめ!」といえるかどうかはちょっと別かもしれない。
単にわたしのツボなのかも。
映画「アイデン&ティティ」が大好きだったのだけど、わたしのなかの系列は、一緒なんだよなぁ。

とにかくすべてがいい景色だった。
「アイデン&ティティ」が好きな人は、きっと好きだと思います(ほんとかな)。


九州新幹線のCF  これ見るとやっぱり何度でも泣けちゃう。

http://www.youtube.com/watch?v=UNbJzCFgjnU

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