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第1章 「幸福度」に世界指標、OECDに日本が提案
12年メド計測方法検討
27日に開いた経済協力開発機構(OECD)閣僚理事会で、国民の「幸福度」を示す世界共通の指標作成を日本が呼びかけた。2012年をめどに、ひとまずOECDで計測方法を検討していくことになった。
…/2010年5月28日(金) 日本経済新聞
世界共通の幸福度って、難易度高そうだなぁ。
イスラムも北朝鮮も資本主義もアフリカもアラスカも中国も日本も、年寄りも子どもも男も女も、あなたもわたしも、平均して測定できる幸せって、なに。
1分で考えてみた。
以下、5段階評価で。
【世界平均の幸福度測定・草案】
○飢えを感じていない ※ただし、絶食や断食やサマランなど、医療上宗教上の理由がある飢えは除く →食の満足
○満足な睡眠を得られている →睡眠の満足
○住む場所に困っていない →住居の満足
○寒暖や痛みを緩和するための服や靴がある ※必要のない場合は除く →衣の満足
○想像すると幸福感があるものを持っている →精神的な満足
※信仰があるかどうかに近いが神仏でなくても構わない。「国家」だっていい。
○信頼できると感じる他者が存在する ※家族・他人は問わない →精神的な満足
○戦争や暴力、犯罪に巻き込まれていない →平和
△性生活に満足している ※年齢によるけれど →性の満足
※WHO憲章の日本語訳「健康な肉体に健康な精神が宿る」が嫌いなので、「健康である」は割愛。
※虐待を受けて親がいないほうが幸せな場合もあるので、「家族」の項目は削除。家族がいるから幸せというのは、たいへん狭義な幻想に近い。家族に感謝するのとはまったく別の次元で。
宗教、風習、主義主張を乗り越えた幸せのあり方って、本当にむずかしい。
でも考えているとちょっと楽しい。
サバンナで裸足で生きている自分と、今ここにいる自分と、両方のしあわせの平均。
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コメント
近年よく思う。
屋根の下で暮らすことができて、
布団の中で眠る幸せ。
何が食べたいとか、
どんな服が着たいとか、
何が欲しいとか、
あまり私はないのだけど、
とりあえず、
自分だけの問題なら、
好みでないものを避けて暮らすような、贅沢をできる幸せ。
どこかの国の、とか、
誰かとの比較ではなくてね。
どんなに財布が空っぽでも、
当たり前のように明日が来るって思えることって、
なんて幸せなんだろう。
でも、人間。
いつどうなるかわらない。
いつかどうにかなった時、
ささやかでも、
幸せと感じる何かを持っていたいもんです。
おめでとうございます。
世界平均の幸福度測定からすると
あなたはたいへん幸福です。
いただいたコメントを読んで、
「未来・将来のひりひりした不安がない」
みたいな項目も必要なのかもと思いました。
いや・・・
不安はいっぱいある。
ていうか、逆に不安だらけですよ。
別に満ち足りた暮らしをしていて、
精神的に安定しているわけでも、
ぜんぜんない。
でも、やがてその「不安な将来」を迎えるまでに、
今ここにこうしていられることを、
幸せというんだろうなと。
屋根の下で暮らせている。
とりあえず収入があるから、
収入の範囲内で書いたいものも買える。
将来に不安がいっぱいだからこそ、
今が幸せなんだろうなと思うのです。
収入・労働について触れるかどうかは
ちょっと悩んで外したんだよね。
どうも世界的には計測できない気がしてさぁ。