高円寺

2010年2月17日 (水)

とっさに女性を仰向け 高円寺駅、奇跡の救命に感謝状

 

 東京都杉並区のJR高円寺駅で15日夜、線路に過って転落した女性(20)の命を救ったのは、ホームから飛び降りた都内在住の社会福祉法人職員(24)のとっさの判断だった。佐藤さんは16日、同駅でJR東日本から感謝状を贈られ、「その時」を語った。りがとうございました」と言われた。
 /2010年2月17日(水)asahi.com


15日の夜は打合せのあとで、さらにミディアムな打合せを歩きながら携帯でやって、
街には雨が降っていた。
麹町から四谷まで歩いて、中央線の快速に乗ろうとしたら電車が来ない。
しばらく待ったら「高円寺で人身事故」とのアナウンス。
愕然とした。

引越ばかりで育ったせいで、わたしにとって駅は、別れの場所以外のなにものでもない。
せつない、やるせない思いがつきまとう。
映画で駅のシーンをみたら、条件反射のように泣けてくる。
それから、ここで死んだ人を思う。
あまり思って、そちらにチャンネルが合っても困るので、適当にそらす。
だけど、新宿駅のホームで飛び降り防止の大きな鏡を見たり、
代々木駅に着いた「心を安定させる」らしいブルーライトを見たりすると、
そのままかなりどんよりしたブルーになるのだ。
それが事実なのだと、突きつけられている気持ちになる。

そんななのに、人身事故。しかもわが町・高円寺で。
高円寺に暮らす人、使う人、おしなべてみなHAPPYでいてほしいのに、
自殺だなんてもっとも似合わない駅なのに、出ちゃったんだ……と思って、かなりへこんだ。べこべこにへこんで、なんだかうまくしゃべれなくなった。

それが。
翌日家に帰ってから、このニュースを聞いたときのうれしかったこと!
「今日はいいニュースがあるよ」と言われて、聞かせてもらった。
涙が止まらなかった。ものすごくうれしかったんだ。
とたんに、世界の色が輝き始めたような気になった。
あんまりいい話で。ハッピーエンドで。
この世界にいてよかったと、心からそう思えたんだ。

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