トイレでぼんやり

2009年2月24日 (火)

これが武田信玄のトイレだ
戦国武将の武田信玄のトイレ「御閑所(ごかんじょ)」を4分の1の大きさで再現したミニチュア版が11日、TOTO半田ショールームに/2009年2月11日(水・祝)


二十歳くらいのとき、大阪のリーガロイヤルホテルに行ってトイレに入ったときに
贅沢に造られた空間に驚いたことがある。
若いときは、ラグジュアリーなトイレに行くと、ワクワクした。
今じゃもう、広さにも、ゴージャスさにも、そんなに驚かない。
それでも行くたびため息が出るのが、雅叙園のトイレだ。

ゴージャスな化粧室はいろいろあれど、圧巻は、なんといっても目黒雅叙園だと思う。
入口のなかには、たしか螺鈿細工だったかの壁面。また漆の工芸品も雅やか。
男女に別れたそれぞれに入っていくと、絢爛豪華な美人画や天井画が美しい。
化粧室の中に小川が流れ、橋が架かり、それを渡って個室へ入っていく。
個室のなかは広々として、便器のほかに鏡や洗面台までついている。
イスを置いたら、充分くつろげて本が読めそうだし
なんならここで寝泊まりできるんじゃないかと思う。
これは雅叙園の1階にある、一般ゲスト用のトイレ。

昭和6年に建てられた雅叙園は、建築者の「徹底して贅を尽くす」コンセプトをもとに造られている。
いにしえの貴族たちの絢爛豪華な暮らしを模して作られたところも多い。
敷地内にある「百段階段」は、国の登録有形文化財に指定されているもので、
「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルになった場所とも言われている。
だ~~~~い好きな空間なんだけれども、ここのトイレがまたすごい(展示のみ)。
平安貴族の御閑所をモデルに造られたトイレは、
畳敷きの小部屋で、金ぴかの便器。便器の横は人が自由に行き来できる広さが保たれている。
昔のお姫様は、用を足すときに、自分でなにを拭ったりはしない。
召使いが下の世話をするべく、便器の横に控えていたのだという。
わたしだったら、余裕でそこで暮らせそうなトイレ。ふぅ。

けっしてゴージャスである必要はなく、快適であればあるだけうれしいのがトイレ。
あの存在感は特別だ。トイレに神様がいるというのもよくわかる。肌で感じることだ。
風水的には、できるだけシンプルに物を置かないのがいいらしいと知って
去年の暮れ、自宅のトイレに置いていた本棚をすべて片付けた。
殺風景にはなったけれど、やっぱり自分ちのトイレは居心地よくて大好きだ。
そういえば、飼い猫が仔猫の時分、ときどきトイレで眠っていたけども
あの気持ちがなんとなくわからいでもない。

 

 

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