ワークシェアリング

2009年1月 8日 (木)

雇用対策で就農相談会、現場には戸惑いも 福岡
/2009年1月7日(水) asahi.com

またもや「派遣切り」のお話。
このニュース、状況がコロコロ転じるので、ちょっと目が離せなくなってしまった。

7日の動きは、5日の労働派遣法改正案(舛添発言)をめぐって、今度は経団連のお偉方がクレームをつけるところから始まった。
「急に製造業に派遣禁止といわれても、困る。それでは生産工場がまた海外に移るだけだ」。
なるほど。小泉政権時代の労働派遣法ができたとき
海外にあった自動車工場なんかが、国内に戻ってきた。
福岡の苅田町なんかは、戻ってきた自動車工場で潤ったわけで(人口が増えるは、法人税入るは)。
法律が改正されると、町も困っちゃうわけで、そんな町はほかにもたくさんあるわけで、
工場が海外流出すると、失業率が増えるだけですよ というわけだ。
シビアですねぇ。

で、同じ福岡で、就農斡旋の話が飛び出したりしている。

経団連から出た対策は、法律改正でなく「ワークシェアリングがいんじゃないか」という話だった。
つまり、正社員の労働時間を減らして、その分を派遣にゆだねる。
両者による「いたみわけ」でいきませんか、という話。
そんな理想ができるのか? また机上の空論を、と思ったのだが
今日の世論はそのあたりで盛り上がって終わった。

正直、経団連から「ワークシェアリング」という言葉が出るとは思わなかった。
正社員たちがそんないたみわけに簡単に応じるわけもないだろうとも思った。
できるもんなら、そりゃそれがいちばんいいに決まってる。
でも、みんな自分の稼ぎが大事だと思っちゃうんじゃないのか?

もともと、「ワークシェアリング」は、派遣切りが社会問題化し始めた頃に
ユニオンによって提唱されたことだったんだ。

ユニオンと経団連のトップの言うことが同じ!
そのへんがたいへん興味深く、明日も見守っちゃう。

にしても、きのこ農家の稼ぎの想像以上にシビアなこと。
きのこ、大好きなんだけど。ほんとうに好きなんだけど。ありがたくいただいているんだけど。
つい「ごめんなさい」とすら言いたくなるような金額に、唖然。

 

 

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