それが事実であるがゆえに、ニュースは最高におもしろい。
そこからドラマを読み取るのは、あなたなのかもしれません。
リンガーハット、46店閉鎖へ 中間決算で13億円赤字
/2008年10月7日 朝日iモード
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リンガーハットが大好きだ。
九州を中心に展開する、長崎ちゃんぽんファーストフード店。
500円くらいで、山盛りの皿うどんがいただけるリーズナブルなお店だ。
ここでいただくのは、いつも皿うどんばかり。
いわゆる、細麺の堅焼きそばに(揚げたヤツ)、とろっと野菜のあんかけがかかっているというもの。
近くでは渋谷に行って、以前渋谷のデザイナーさんとやりとりしていたときには
打合せ帰りによくここでお昼ご飯を食べていた。
あんまりひとりでリンガーハットの皿うどんかっ喰らう女子は少ないみたいだけど。気にしない。
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子どものころは、焼きそば(正しくは皿うどん)が大嫌いだった。
両親が九州ゆえか、日曜日のメニューは決まったように焼きそば。
肉も野菜も大嫌いだったので、食べられるのはかたい麺しかない。
残すと叱られるし、量が多くて子どもが平らげるのは無理だし、そのくせほかの家族はおいしいおいしいと食べているし
いつもブルーだった日曜日の食卓。
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わたしの世界では皿うどんだけが焼きそばだった(家族は全員、皿うどんのことを「焼きそば」と呼んだ)。
5歳くらいで、はじめてソース焼きそばに遭遇したときは驚いた。最初は日清のインスタント焼きそばだ。
お祭りの屋台の焼きそばもソース焼きそばで驚いた。あれ、別の食べ物じゃん。
そっちが王道だってことは、あとになって知ることになる。
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大人になって、皿うどんを食べてみたら、おいしかった。
おいしくて、とても懐かしかった。食べられるように成長した自分のこともうれしかった。
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どうして「皿うどん」というのかは、何度聞いても、何度でも忘れる。
わたしのとっての焼きそばは、細麺・揚げ麺、塩味の五目あん。
まさしくリンガーハットの皿うどん。
だから、がんばれ、リンガーハット。倒産なんてしちゃだめ。