それが事実であるがゆえに、ニュースは最高におもしろい。
そこからドラマを読み取るのは、あなたなのかもしれません。
30歳の孫、寝たきりの祖母殺害の疑い
/2008年7月9日(水)朝日iモード
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「病気でかわいそう」住職絞殺容疑で妻逮捕
/2008年7月9日(水)朝日iモード
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「かわいそうで殺した」系殺人事件が連続。
本当に本人が死にたがっていたのかどうかは、ちょっとこの際別にして……。
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かつて、父ががんで動けなくなったとき
「死を迎えるまでの苦痛を思うと、本当は今、少しでもからだが動くうちに、自分の意志で死にたいとも思う。
けれど最期まで闘い抜く姿をお前たちに見せるのが父の務めだとも思う。
お父さんは逃げないことにした」と言っていた。
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決して治らない、死にゆく病で伏せるのはきついどころではないし、
その闘いを強要することなど、本当はだれもすべきでない。
だから尊厳死について、わたしは賛成派だ。
慎重に考えなければいけないは思うけれど、望みなく苦しみ続ける人を見ているのはつらい。
けれど、「見ているのがつらい」から殺っちゃうのは許されないということだ。
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本当にみんなが(もちろん本人も含めて)、やすらかで平安な死を望むときに
法律が生を強要するのはよろしくない。
こういう事件が起きるたびに、日本でも尊厳死が認められるべきだと強く願う。
と同時に、「見ているのがつらい」だけでは絶対だめなの、と思うのだ。