動物園に行きたい!

2008年3月23日 (日)

 大阪市営天王寺動物園の人気者、ホッキョクグマのゴーゴ君の自宅兼遊び場(築70年)を新築する計画が浮上…/朝日iモード2008年3月23日(日)

--------------------------------------------------------------------------

大学が大阪にあったから、学生時代にはよく天王寺動物園に行った。
ある日のこと、スーパーでレタスだのりんごだのを仕入れて、
動物園に出かけたことがある。なかなかいいアイデアだと思ったのだが。

まずは、ゾウさん。素直に喜ばれたなぁ。
りんご、お好きですねぇ。200円くらいのりんごがほんの一口にもならないのがショックだけど(人でいうなら、ポテチ1枚分くらい?)。
キリンは。
わたしの手にレタス玉を認めると、キリン舎の端から、グランドを横切って
「我先に」と5頭が突進してきた(彼らの視力のいいことといったら!)。
係員にバレると思って、渡すものだけ投げ渡して、そそくさと退散した。あんなマジキリンは後にも先にも見たことがない。

さて、その天王寺動物園、平成2年から「ZOO21計画」という大がかりな改装を行っている。
は虫類生態館「アイファー」もそうだし、日本で初めて水中のカバを観察できるようにつくられたカバ舎も、この大改装のひとつ。
そして今回記事になったホッキョクグマ、ゴーゴくんの御殿も同様で、生態展示を目指している。

いま日本の動物園は、動物の生態が観察できる「生態展示」がブーム。
きっかけは『ペンギンが空を飛んだ』で有名になった、みなさんもよくご存じの北海道・旭山動物園だ。
去年2007年の7月・8月、旭山動物園の来場者数は、
東京・上野動物園の来場者数を抜き(それぞれ約18万人、約32万人)、
名実ともに日本一の金字塔を打ち立てた。

旭山動物園は、「生態展示」のさらに上をいく、動物を「行動展示」することで徐々に有名になった(行動展示は、ほかにサファリパークなど)。
従来の動物園は「形態展示」といって、「はい、オラウータンはこんな動物です。大きいでしょう、毛がいっぱいでしょう、すごいでしょう」と、見学者に生体を見せるもの。
「生態展示」だと、たとえば森(疑似生態環境)のなかで、オラウータンがどんな暮らしをするのかが観察できるようになるし
さらに「行動展示」になると、動物の特性的行動を見られるようになる。

旭山動物園のように、オラウータンの空中散歩の模様を見学できるというわけだ。
頭上に通った1本のロープの上を、オラウータンが散歩していく。目の当たりにしたら昂奮するだろうな。
……ああ、一度でいいから行ってみたい。

とまあ、こんな感じで、旭山動物園に端を発した「生態展示」ブームは、全国のじり貧の動物園不況の救世主となった。

にしてもだ。

水を差すようだが、
ホッキョクグマは獰猛だよ。白くてふさふさだけど、けっして大人しくないし、
コミカルには見えるけど、じつはさほど鈍くさくもないし、結構狡猾で
ヒトなんてほんとうはひとたまりもなく食べられちゃうのよ。わかってんのかなぁ。

昨年、久しぶりに上野動物園に行ったら、ここもずいぶん生態展示に切り替えていた。
旭山動物園の人気ぶりが、いい刺激になったとお見受けする。

そろそろまたちゃんと行きたいなぁ。動物園。